宝くじで一攫千金

経済危機という背景も手伝って、イタリアでも宝くじを当てて一攫千金を…と夢見ている人たちは大勢います。
イタリアの宝くじには誰でも手軽に挑戦出来るものが多く、中でも人気はGratta e Vinci(グラッタ エ ヴィンチ)というインスタントのスクラッチくじと、Super Enalotto(スーペル エナロット)という数字当てのロトくじです。

Gratta e Vinciだけでも30種類以上もあり、1ユーロ~20ユーロで挑戦出来るものが揃っています。
それぞれのシリーズでルールは少しずつ違っていますが、まず当選ナンバー枠があり、別枠の数字群の中に当選ナンバーが見つかれば、そこに一緒に記載されている金額が当たるというのが基本的なルールです。
インスタントくじといっても、最高額で500万ユーロが当たるもの、20年間毎月1万5千ユーロもらえるものなど、大当たりが出れば賞金は相当な額になります。
簡単な上に、その場で当たり外れがすぐに分かるので、街のあちこちでスクラッチを削っている人を見かけます。

一方のSuper Enalottoは週に3回の抽選があるロトですが、1~90の数字から最低6個を選び、そのうち3個以上が当選ナンバーと一致していれば賞金が手に入るというしくみです。
最低の賭け金は1ユーロで、この場合は6個の数字を2通り選ぶことが出来ます。
これにあと1ユーロ足すとラッキーナンバーと呼ばれる別の数字も選べ、これが当たれば別途賞金がもらえます。

日本の年末宝くじのようなものも存在するのですが、このロトくじの人気には敵いません。
3個当てただけでは数ユーロにしかなりませんが、当たった数字が多ければ当選金額はどんどん大きくなり、6個全部の数字が当たった場合は破格の賞金が待っているのです。
なんと、これまでの最高当選賞金額は2010年の1億7700万ユーロ(日本円だと200億円以上!)です。

皆、何とか高額賞金を獲得しようといろいろと策を練ります。
最高19個までの数字を選ぶことが可能で、数字の個数が多くなれば多くなるほど、くじへの掛け金は莫大になっては行きますが当選確率は上がります。
なので、友人同士でのグループ買い、ライセンスを持った売り場で発行されている見知らぬ人とのグループ買いなど、当選確率を上げる工夫をするわけです。

また、イタリアでは夢占いに数字を結びつける習慣があり、「チョコレートは80」「釣りをする夢は14と32」など、夢占いの本には必ず一緒に数字が載っているので、これを元に数字を選ぶという人もたくさんいます。

さて、この国民の宝くじ熱は国にとっては大きな資金収入につながっています。
次から次へと新しいくじを生み出しては、テレビで大々的にコマーシャルを流しているのを見かけます。
小額ずつを賭けて趣味の範囲で楽しむ人がほとんどですが、ロトくじなどは賭けようと思えば多額を賭けることが可能なので、残念ながら中にはこれで身を崩す人もいるのが実情です。


インスタントくじGratta e Vinci

Super Enalottoは自分で任意の数字を選んだら(左)、くじ券(右)を発行してもらいます