フィレンツェ特有のお菓子

ご当地名物という言葉がありますが、フィレンツェにもご当地名物菓子というのが幾つかあります。

カーニバルのお菓子として紹介した“スキアッチャータ フィオレンティーナ”を始め、葡萄の季節だけに登場する“スキアッチャータ アル ウーバ(葡萄のスキアッチャータ)”、栗の粉で作る“カスタニャッチョ”というのが代表的なところです。

葡萄のスキアッチャータは、平たく敷いたパン生地の上にワイン用の黒葡萄と砂糖を乗せて焼いた菓子パンで、葡萄の汁と砂糖が染み込んだ生地は独特の美味しさです。

カスタニャッチョは、栗の粉に干しブドウや松の実などを混ぜて焼くだけの本当に素朴なお菓子です。
本来は砂糖も使わないので、使う栗の粉の味で美味しさが決まります。

ケーキやシュークリームといったポピュラーなお菓子ももちろん美味しいですが、これらのフィレンツェご当地菓子は、それぞれの季節に各家庭でも作る、いわゆる「お袋の味」。
パティスリーで葡萄のスキアッチャータやカスタニャッチョを扱っている店はほとんどなく、売っているのはForno(パン屋)になります。

ところで、スキアッチャータというのは「潰れた」という意味で、低めの生地のパンやお菓子に使われる名称です。
日本では“フォカッチャ”として知られているパンは、フィレンツェでは“スキアッチャータ”と呼ばれ、もっと生地が薄く、たっぷりとオリーブオイルがかかっています。


フィレンツェの紋章が目印、スキアッチャータ フィオレンティーナ