カーニバルから復活祭までの楽しみ

2週間のカーニバル、その後40日の四旬祭、3月19日のキリストの父ヨハネの日、そして復活祭まで、初春はカトリックの国イタリアでは様々な行事が詰まっていますが、この期間は、イタリア中の食いしん坊たちにとっても楽しみな時期。
なぜなら、それぞれの行事に合わせて、この時期にしか味わえないお菓子が街に登場するからなのです。

カーニバルの代表的なお菓子はリボン状の揚げパイですが、これは各地で呼び名が違います。
フィレンツェでは“チェンチ(ぼろ布)”と呼ばれますが、スーパーで売っているパック入りのものはミラノでの呼び名“キアッキェレ(お喋り)”の名がついている場合が多いようです。

生クリームが挟まったオレンジ味の生地に粉砂糖がたっぷりかかったケーキ“スキアッチャータ・フィオレンティーナ”もフィレンツェっ子には欠かせません。

四旬祭のお菓子は、オレンジの皮とカカオ味のアルファベット型のビスケット“クアレジマーリ”です。

ヨハネの日は父の日も兼ねていますが、この日のお菓子はフリッテッレという揚げドーナツになります。
これは各地で味付けが変わり、フィレンツェのものはミルクで浸した米粒入りでカスタード味で、とても素朴な美味しさです。

復活祭にかけて登場するのは、平和のシンボルである鳩の形のケーキと、生命の象徴の卵の形のチョコレートです。
卵チョコの中にはおもちゃなどのオマケが入っていて、復活祭にはイタリア中の子供たちは家族、親戚を中心に、毎年たくさんの卵チョコレートをもらいます。


フリッテッレ(左)とチェンチ