フィレンツェのカーニバル

日本で“カーニバル”というと、リズム感一杯の音楽に合わせて派手な衣装で陽気に踊るパレードというイメージが浸透していますが、カーニバルも元はカトリックの行事の一つです。

期間は1月終わりから3月初旬にかけての間の2週間ですが、毎年変わる復活祭の日を基準にしているので、カーニバルの日程も毎年変わって来ます。

カトリックでは、復活祭までの40日間はキリストの死と苦行を偲ぶ四旬節になり、この時期は、彼の断食に習い肉や卵を絶った質素な食事と禁欲的な生活を送るのが慣わしなのですが、厳しい四旬節を前に充分に食べて、楽しい時を過ごそうというのがカーニバルの起源で、イタリア語ではCarnevale(カルネヴァーレ)=“肉を除く”という意味になります。
(現在では、実際に四旬節に禁欲的な生活を送るという人は稀ですが…。)

イタリアでは、伝統的な優雅な衣装とマスクに身を包んだ人々が闊歩するヴェネツィアのカーニバルと、政治家や社会を風刺した何十台ものユニークな山車が練り歩くヴィアレッジョのものが世界的にも有名です。

ところで、フィレンツェのカーニバルは一体どんな様子かと言えば、実は残念ながらそれほど大きな盛り上がりはありません。
それでも、この時期はお姫様やヒーロー、動物など思い思いの衣装をつけた子供達が街のあちこちで、カラフルな紙ふぶきや紙テープ、スプレーを手に嬉しそうに走り回っています。

大きな盛り上がりはないといっても、フィレンツェでもカーニバルの最終日曜日には市内パレードがあります。
近年は“世界のカーニバル”と題して、ブラジル、ルーマニア、中国、日本などフィレンツェ在住の各国民がそれぞれの国の特徴を表した山車に乗り、賑やかに市内を横断、最終ゴール地のシニョーリア広場に集まるという催しが開かれています。


衣装や紙ふぶきなどのカーニバルグッズ