クリスマスは食い倒れ

イタリアのクリスマスは、家族や親戚など本当に親しい人たち同士で集まってプレゼントの交換をしたり、一緒にゆっくりと過ごす楽しい一日なのですが、それだけではなく、その食事というのも一大イベントです。

クリスマスの伝統的な料理は“ブロード”という、お肉や野菜を煮込んで作るスープです。
カッポーネと呼ばれる去勢した雄の鶏、牛のばら肉や骨をにんじん、トマト、セロリ、玉ねぎなどの野菜と一緒に水に入れて長時間煮込みます。
お肉と野菜から出る出汁だけで十分に美味しいので、味付けはほんの少しの塩で調整するだけ。

このスープでトルテッリーニというパスタを茹でたものがプリモ(第一の皿)になり、続くメインにはスープで柔らかく煮込んだお肉をいただきます。

今では、食事には伝統的なブロードではなく、それぞれの家庭で思い思いのメニューを用意することも多いのですが、クリスマスの日のデザートといえば、どこの家庭でも絶対に欠かせないのが“パネットーネ”です。
これは、レーズンやフルーツピールの入ったケーキなのですが、シンプルで飽きの来ない味なので、クリスマス当日だけでなく、この時期には朝食やおやつにも活躍します。

本来は12月25日の昼食というのがクリスマスのお祝いの食事なのですが、夫婦の場合は前日イブの夜にどちらかの両親や親戚と、そして、25日にはもう片方といった具合に2回のお祝いをすることも多く、イタリア人はこの2日間で3キロは太ると言われています。
前菜からデザートまで全て食べ終わるまでに3-4時間なんていうことも珍しくなく、クリスマスは、まさに“食い倒れ”の祝日なのです。


クリスマスには欠かせない“パネットーネ”