イタリア音楽界を牛耳るのは熟年パワー

オペラを始めイタリアが生んだクラシック音楽は世界的に有名ですが、現代のイタリアン・ミュージックというのは、日本ではほとんど馴染みがないのではないでしょうか。

日本のCD/DVDショップで見つかるのは、Andrea Bocelli(アンドレア ボチェッリ)とLaura Pausini(ラウラ パウジーニ)ぐらいですが、もちろんイタリア音楽界には彼ら意外にも素晴らしいミュージシャンはたくさんいます。

ということで、イタリアの現代音楽について、ちょっと紹介してみたいと思います。

イタリアにはアイドル的な存在のミュージシャンというのは、まずいません。
ルックスだけで売れる歌手というのは存在せず、生き残るには曲の良さと歌唱力が絶対なのです。
さすがに芸術の国らしく、この辺りの評価はとても厳しいのです。

ということで、常にヒットチャートで上位にいるのは、こういったシビアな評価の中を生き残ってきたスターたちで、ほとんどが40代以上の“熟年”です。
Vasco Rossi(ヴァスコ ロッシ)、 Zucchero(ズッケロ)、 Eros Ramazzotti(エロス ラマツォッティ)、 Jovanotti(ジョヴァノッティ)、Rigabue(リガブエ)、Litfiba(リトフィーヴァ)辺りが代表的なミュージシャンといえます。

そんな熟年パワーの中でも特筆に値するのは、70歳を超えた今も第一線で活躍するAdriano Celentano(アドリアーノ チェレンターノ)で、コンサートではスタジアムを満員にし、テレビ番組に登場すれば常に安定した視聴率を稼ぎ続けています。
本当に良いものは長く愛されるというイタリアらしさは、こんなところにも現れているわけです。

ということで、新しいスターが生まれるにはなかなか難しい環境なのですが、その割にイタリア人は“新タレント発掘”系のテレビ番組は大好きです。
現在、10代、20代の若い世代で活躍するミュージシャンたちは、ほとんどが『Amici (アミーチ)』と『X-Factor』というタレント発掘番組から生まれていますが、どちらの番組も、優勝者は視聴者の投票で決まるというのが特長です。


熟年パワーの一角を支えるLitfibaはフィレンツェ出身バンド