中世の暮らしが覗ける邸宅博物館

街(旧市街地)自体が世界遺産に指定されているフィレンツェでは、小さな街のあちこちに見所が詰まっています。
しかし、残念ながら一度の旅行でその全てを観るというのは不可能です。

フィレンツェに1日しか滞在時間がないとしたら、絶対に見逃せない観光場所は、ウフィッツィ美術館とドゥオーモ(大聖堂)、そして、ミケランジェロ広場でしょうか。
ウフィッツィ美術館は、言わずと知れたルネッサンス美術の大終結といえる美術館で、何度足を運んでも感動します。
ブルネッレスキ設計のドゥオーモの赤レンガのクーポラは唯一無二であり、そして、ミケランジェロ広場から一望するフィレンツェの町並みは、まさに絶景です。

もう1日時間があるなら、アカデミア美術館とパラティーナ美術館(ピッティ宮殿)を訪れたいですね。
アカデミアの見ものは、もちろんダビデ像。
パラティーナは、ラファエッロなどの絵画も素晴らしいですが、メディチ家が所有していた家具などのコレクションも圧巻です。

さて、上記以外にも足を運びたいところは山ほどあるのですが、私が個人的にとても気に入っているのが“中世邸宅博物館”です。

ここは実際に存在した中世時代の貴族の邸宅を利用した博物館です。
上階に行くほど天井が低くなるという典型的な中世の住宅構造なのですが、中世からルネッサンスへの移り変わり期に建てられているので、中世の貴族たちが高さを競って建てたという塔住宅でありながら、中庭や階段などにはルネッサンス期の宮殿建築がミックスされているのも特徴です。
90年代後半からは修復のために閉まっていましたが、2009年に再オープンしています。

館内にある家具や調度品も、中世時代に実際に使われていたもの。
タンスやベッドから、食器、果てはお風呂やトイレ、それに壁の落書きまでが残っています。
今でも誰かが住んでいてもおかしくないぐらいに、当時の暮らしぶりが細部までリアルに再現されていて、しばしのタイムスリップに浸れる博物館です。


博物館は4階建て+テラス

中世時代にタイムスリップ