フィレンツェだけに存在する赤番地

イタリアでは2つ以上の道が交差する場所には必ず道の名前が記されているので、地図を見ながら目的の通りに辿り着くのはそれほど難しくはありません。

そこから行きたいお店やレストランなどを探すのには、まず覚えておきたいのが道の片側が偶数番地でもう一方が奇数番地になっているということ。
1番の隣は3番、そのまた隣は5番、道を挟んだお向かいでは2番の隣に4番という並びになっているわけですね。

但し、30番地の正面に31番地があるとは限りません。
奇数番地に広い家が並び、正面の偶数番地には狭い家ばかりという場合には、30番地の正面に45番地などといったことも有り得ます。

さて、ここまではイタリア共通のお話しなのですが、フィレンツェでは、これがもっとややこしくなって来ます。
それは、イタリア中でフィレンツェにだけ存在している“赤番地”というのがあるからなのです。

フィレンツェには“Via Verdi 20r”のように“r”が番地の最後についている住所があります。
この“r”はイタリア語の赤“rosso”の頭文字なのですが、実際にその番地に行ってみると、20rとは表示されていず、赤い文字で20と書かれているのです。

赤番地は店舗などの商業用施設につけられていて、普通住宅などrのつかない番地の表示は青か黒になっています。
面倒なのは同じ通りに“Via Verdi 20”と“Via Verdi 20r”といった具合にrなしとr付きの番地が混在している場合、片方は青、片方は赤で表示されていますが、どちらも表示番号は“20”なのです。
それも、大抵の場合は、この二つは全く離れた場所にあったりします。

赤番地の場合も並び方のルールは普通番地と同じで、例えば18rの後は20rになりますが、この赤番地は必ずしも隣同士に並んでいるわけではなく、普通住宅の合間にまばらに点在していたりするので、18rから何十軒も先に20rがあったりします。
よって、青文字の60番地の隣が赤文字の20番地だったりと、フィレンツェ特有の赤番地の存在を知らない人には、何が何だか訳が分からないといったことになってしまうのです。

なので、フィレンツェで目的地を探す場合には、
●住所が偶数か奇数か
●住所は赤番地か
をきちんと頭に入れて、特に赤番地探すときは、黒字と青字の番地は無視して赤番地だけを追うのが迷わないコツになります。


番地は普通は青か黒で表示されています

こちらが“赤番地”